最終更新日 2024年11月1日 by arketcro
林田学氏は、大学教授や弁護士という職業を経て、現在は人のために生きたいという信念を持って活動をしています。
社会に役立つような様々な活動をしていますが、その1つが身障者のための就労支援活動です。
弁護士として働いているときに、雇用契約の条件とは違う、安い給料しか支払ってもらえない、残業が多いという相談を林田学氏は沢山受けたことがあります。
その中で特にひどかったのが、障害者に対する、搾取ともいうべき雇用条件でした。
健常者よりも作業が遅いという思い込みから、一般的に支払われる給料も半額以下の給料しか支払われていない案件もあり、ここが本当に自分が愛する国、日本で起きていることなのかと目を疑いました。
結局裁判をする前に和解をすることができ、依頼主に納得のいくような条件を勝ち取ることができました。
物事が解決してからも、障害者が自分からおかしいのではないかと言い出す機会というのは少なく、ほとんどが泣き寝入りになっていることに懸念を感じていました。
そこで林田学氏は、弁護士という職を離れて、現在は認定特定非営利活動法人の全国就労支援事業者機構の賛助会員の一員として、障害者が安心して働ける雇用先を探すサポートを行っています。
できれば地元密着型の企業のほうが、障害者にとって通勤する時に負担がないので、ローカル新聞に協力してもらったり、障害者向けの求人情報があった場合は面接に付き添ったり、雇用条件を確認するというお手伝いをしています。
林田学氏が就労支援活動を始めてから、実際に就職先が決まった障害者は多く、生き生きと働いて社会の一員として活躍しています。
障害者は国から給付金が支給されていますが、林田学氏はそれだけでは安心して生活するためには足りないと考えており、さらに社会に参加することによって人間関係を構築することができるので、困ったときに手助けしてもらえることになるのは安心感につながると考えています。