仏壇を選ぶ際の種類について

仏壇

最終更新日 2024年11月1日 by arketcro

仏壇の種類を知っておく

亡くなった家族や親族のために仏壇を置いて供養をするのは今でもたいせつな心がけといえますが、核家族化やライフスタイルの変化によって、仏壇がある家庭が珍しくなっているのも事実です。

日頃から触れる機会がないことが災いして、必要になったときに選ぶ上でのポイントがわからないこともあります。
こうした場合にはあまり難しく考えずに、どのような種類があるのかを大まかに理解しておくと、購入を決めるのにも便利といえます。

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まずはマイホームを見渡したときに、仏壇を置いておく場所を考えてみるのはよい方法です。
置き場所によってタイプが大きく変わりますが、通常は上置き型と床置き型のふたつに分類されます。

なかでも一般的な上置き型は、家庭のどこにでもあるタンスのような家具の天板の上に置くことを想定した小型の製品をいいます。
小型ですので値段も比較的安価なものが多くなっているほか、デザインもマンションやアパートの洋間であっても周囲のたたずまいから浮いたりしないように工夫されています。

これに対して床置き型のほうは文字通りに板の間などの床に直接置くタイプのものです。
このような置き場所の違いから一般的な和室の鴨居のあたりまでの高さがある大きなサイズになっているのが普通です。

上置き型であっても専用の台を用意してもOK

和室の場合は仏間が設けられていることもあり、こうした仏間にぴったりとはまる大きさと考えてもよいでしょう。
もちろん上置き型であっても専用の台を用意することで高さを演出し、仏間にふさわしい外観に整えることは可能です。
どちらがよいのかは室内に置き場所を確保できるかどうかや、一式の販売価格と予算との兼ね合いなどを考えた上で決めることになります。

また仏壇を構成している部材の材質や装飾などによる種類分けもあります。
特に豪華に見える表面は漆塗りで黒色、内部が金箔押しのものは、要するに極楽浄土を表現した小宇宙のようなものと考えることができます。

これは伝統的に浄土真宗などの宗派で用いられていることが多く、床置き型を仏間に安置すればひときわ映えるはずですが、所属している宗派との関係も考慮します。

一般的でシンプルなのは唐木を使った製品です。
唐木というのは外国産の木材を意味しており、黒檀などが代表的なものですが、現在ではそれに限らず杉やひのき、桑をはじめとして国内産のものも含めて伝統的な唐木の風合いに似ているものはすべて唐木調として表現することが多くなっています。

値段的には高額なものから廉価なものまでいろいろとバリエーションがみられ、特に無垢材などを使用したものは高価ですが、逆に合板やプリントなどで外観を工夫して安く仕上げた製品もみられます。

最近人気のモダン調の仏壇もおすすめ

格安のものになると上置き型で3万円台や5万円台というものまで登場しています。
このような唐木の製品は宗派を比較的選ばずにさまざまな宗派で活用できるところもひとつの特徴です。

さらに最近では人気となっているのがモダン調の製品です。
これは主として洋間でも景観を損なわないように家具と見分けがつかないデザインが特徴といえます。

上置き型と床置き型のどちらのタイプも存在していますが、あまり装飾は多くなく、唐木で木目を生かした外観になっていることが多くみられます。
使わないときは観音開きになっている扉を閉じてしまえば、ほとんどタンスなどと外見上の違いがありません。

これらの仏壇のサイズは高さと横幅の組み合わせで号数で表示されていることが多く、一般の人にとってはあまりなじみがないはずですので、はじめから店舗のスタッフに相談をして、サイズを含めたアドバイスを聞きながらふさわしいものを選ぶのがよいといえます。

最近はインターネットから画像や解説文をもとにして好みの製品を選ぶ通信販売なども盛んです。
その場合には置き場所を考えてサイズについてもよくチェックしておくことが重要です。

置くスペースをあらかじめメジャーなどで正確に計測しておくこと

ほかに気をつけておきたいのが奥行きのサイズで、こちらもタンスの上、仏間などの置き場所によってはサイズをオーバーしてしまうことも頻繁にあります。
あらかじめメジャーなどで正確に計測した上で、場所にあわせた製品選びをしておくと、返品などのリスクを避けることができます。

また購入後についても一定の年数の保証制度を設けているメーカーや店舗がありますので、種類とあわせてこのようなアフターサービスの内容で選ぶのも賢い方法です。

一般に仏壇といえば高価な買い物のひとつで、しかもいったん購入すると長年にわたって使い続けなければならないという特徴があります。
特に外装の漆が剥げてしまったり、蝶番などの金具がとれてしまったりするトラブルは避けられないものですので、後々のことも考えておくことは必要です。

場合によっては購入した店舗ではなく、修理専門の会社に依頼をしてリフォームやクリーニングをすることも選択肢のひとつですので、多少は購入時の費用が高くても耐久性のある製品を選んでおいてもよいといえます。

 

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