最終更新日 2024年11月1日 by arketcro
自動車運送事業者において、点呼は非常に重要なものであり、絶対に実施すべきものだとされています。
実施していない場合はもちろんですが、行っているもののやり方が間違っている場合も行政処分の対象となることがあるので要注意です。
実際のところ、自動車運送事業の違反の中で多いものは点呼違反だとされているので、間違いないやり方で行えるように正しい知識を持っておく必要があります。
対面や電話によって点呼を実施する
基本的には対面や電話によってこれを実施することになるでしょう。
対面の場合は、運転者が営業所や車庫などの定められた場所で執行者と対面して確認作業を行います。
運行上やむを得ないときには営業所や車庫以外でも実施することができますが、原則として所属している営業所や車庫、乗務後の車内で実施することを知っておくと良いです。
電話による方法は、一泊二日や二泊三日など、運行の関係で数日にわたって運転者が営業所や車庫に来ることができない場合に利用されます。
携帯電話や業務用無線ドライバーを使用する必要があり、メールなどの一方向の連絡になってしまう手段では実施することができません。
近頃はITによる方法も実施することができるようになっており、営業所が一定の条件をクリアしているのであれば、国土交通大臣が定めた機器で実施することができます。
テレビ電話のような仕組みが採用されており、執行者と運転者が顔を見ながら確認を行うことが可能です。
運転者のコンディションについても詳しく確認する
点呼では運転する人の氏名や乗務に使用する自動車の登録番号や記号などはもちろんですが、運転者のコンディションについても詳しく確認しておく必要があります。
具体的な確認事項としては、車両法第47条第1項と第2項の実施や確認、酒気帯びの有無や健康状態の確認をあげることができるでしょう。
いずれの確認も疎かにすることができないものであり、きちんとチェックが行われていなければ違反や事故を招きかねません。
どれだけ熟練の運転者であったとしても、乗務前や乗務後、中間の点呼が必須であることを理解しておく必要があります。
まとめ
煩わしく感じてしまうこともあるかもしれませんが、事業所が行政処分を受けないためだけではなく、運転者本人が危険に晒されないためにも重要なことであることを知っておくべきです。
執行者も運転者も点呼の重要性をきちんと理解し、乗務前や後などの決められたタイミングで、正しくこれを実行することができるようにしておくべきだと言えるでしょう。