最終更新日 2024年11月1日 by arketcro
LED照明は従来の光源よりも全体的に省エネルギーな性質を持っており、白熱電球などと比較しておよそ20％程度の消費量に抑えられている点が特徴的です。
発光成分の大半が可視光線に該当する理由から、LEDは照明機器として設計した場合の無駄が少なめで、同等の明るさを確保する際における必要電力は小さく済みます。
製造コストがかかるので結果として導入時の費用は高価ですが、電気代を大幅に節約できる分だけ長く使うほどお得になるといわれています。
また、発光する半導体素子そのものの寿命が長いため、駆動時間は白熱電球の約5倍以上長持ちするメリットが生じ、交換しにくい箇所ほど最適な設置場所となってきます。
注意点としてLED照明は高性能な反面で熱に対する耐久力が非常に弱く、高温となりやすい環境下へ設置する選択は不適切といえます。
高温な環境で使用を続けた場合は半導体素子の寿命が極端に短くなるほか、照明器具自体が熱くなり動作不良や故障を頻発させる恐れがあることから、買い替えのコストが増してしまう点も考慮した運用が求められます。
出典：LED照明
一般家庭では特に熱の篭りやすい密閉された製品へ注意が必要となり、屋外においては近くに熱の発生源がないかを確認しておくと安定した運用が見込めます。
これらの事情に伴って多くのLED照明器具は白熱電球のように密閉状態にされておらず、熱を逃がすために隙間を作るなど工夫されている傾向を持ちますが、湿気や水分が内部へ侵入すると電子基板が故障したりショートを起こす危険が考えられます。
よって、浴室など必然的に熱と湿気が混在する場所では扱いにくく、必ずしもLEDが従来の照明器具より優れているとは言い切れないため、場所に応じた使い分けも必要となります。
LEDそのものの発熱量はそれほど大きくないため、最低限の熱対策が施されていれば問題は生じにくく、高温になりにくい環境であれば雨風に晒される頻度の高い屋外でも活躍は可能とされています。